数学で英語を勉強するブログ

昔数学を嗜んでいた社会人が苦手な英語の勉強をするブログです。数学の話題も扱っていきます。

Schlenkサーベイ-Total Flexibility-その1

こんにちは!GiTaNです!

年末のゴタゴタもひと段落し、今日から有給休暇となりました!子供のお世話は私担当ということで頑張っていきたいと思います。子供がインフルエンザとかにならないといいなぁ

Schlenkのサーベイを読んでいきたいと思います。

今回は、シンプレクティック埋め込みに関する3つの2つ目であるTotal Flexibilityについて紹介していきます。

◆Total Flexibility

ここでは、Ellipsoid E(1,a) をTorus T^4(A)に埋め込む問題を考えていきます。

結論からいってしまうと、体積以外の障害はないというのが結果になります。

つまり以下が成立します:

 E(1,a)\hookrightarrow T^4(A) \Leftrightarrow Vol(E(1,a)) is less than Vol(T^4(A)).

シリンダーに埋め込む場合は一切縮まなかったあいつが!トーラスさんには埋め込まれるなんて!みたいな衝撃がありますね。

ちなみに、VolE(1,a) = \frac{a}{2}、VolT^4(A) = A^2 だと思うので、c_{ET}(a) = \sqrt{\frac{a}{2}}になりますね。こういう観点だとTotal Rigidity と同じくあまり構造がないようにも見えます。

この現象の原因は、トーラスさんへの概正則曲線がない(=障害がないっていう)ことだとSchelnkさんは述べていますが、これについてはセクション9を見よとのことなのでしばらく先になりそうです。

次回は最後の1つ fine structure of symplectic rigidity について見ていこうと思います!